11月17日、Blizzard Entertainmentが、NetEase社とのライセンス契約終了に伴い、Blizzardゲームサービスのほとんどを1月23日に一時停止すると発表しました。
中国ではゲームのサービス提供に中国政府機関の審査が必要になっており、審査を申請するためには中国国内の法人に頼る必要があります。Blizzardは2008年より中国NetEase社とライセンス契約を結ぶことで、Blizzardゲームサービスを中国で展開してきました。
今回一時停止されるサービスは以下の7つ。
- オーバーウォッチ
- World of Warcraft
- ハースストーン
- Warcraft III:Reforged
- StarCraft
- ディアブロIII
- Heroes of the Storm
今年6月に公開された「Diablo Immortal」は、NetEaseとBlizzardの共同開発による別の長期契約の対象となっており、中国でのサービス継続が可能だとのこと。
サービス終了について、Blizzard社長Mike Ybarra氏は「NetEaseやその他のパートナーを通じて、20年近く当社のゲームを中国に提供してきた中で、中国のコミュニティが示してくれた情熱に大いに感謝している」とコメント。また「彼らの熱意と創造性は私たちを刺激し、将来的に私たちのゲームをプレイヤーに届けるための代替手段を模索しています」とも述べています。
海外メディアReutersによると、大和証券キャピタル・マーケッツは11月9日の調査レポートで、Blizzardのゲームがなくなったことで、来年はNetEaseの売上が6~8%減少する可能性があると推定しているとのこと。
NetEase社は現在オーバーウォッチ・リーグShanghai DragonsとそのアカデミーチームTeam CCを所有しています。Dragonsは今シーズン「Summer ShowDown East Brackets」の優勝チームですが、今回のサービス終了が今後の経営に影響を与えるかもしれません。
Blizzard Entertainment and NetEase Suspending Game Services in China
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