esportsジャーナリストJacob Wolf氏が19日Twitterに、「複数のオーバーウォッチ・リーグチームがBlizzardに対して経済的救済を求める団体交渉を行う」と投稿しました。
速報:オーバーウォッチ・リーグチームの多くが、運営コストや視聴率の低迷、黒字化の見通しが立たないなどの不満が高まる中、イギリスの法律事務所を雇い、Activision Blizzardと団体交渉を行うことになりました。
@JacobWolf
Sheridansは伝統的なスポーツとesportsの両方で経験を持つメディアとテクノロジーに特化したイギリスの法律事務所。OWLチームは、Sheridans経由でリーグとの交渉を代行させたと、それらの議論に詳しい情報筋が The Jacob Wolf Reportに語ったとのことです。
各OWLチームはチーム運営費として、過去6年間OWリーグに750万ドルから1000万ドルのフランチャイズ料と、チーム維持のための運営費毎年100万ドル以上が必要。チームによっては、6年間で計1600万ドルを費やししています。今回の交渉は、持続可能性を促進するためにBlizzardから何らかの経済的救済を受けることで、交渉が決裂した際の訴訟の可能性は未定です。
チーム・SheridansとActivision Blizzardの間の交渉は始まったばかりで、今春から始まる2023年シーズン前に、チーム経営には緊張感が高まっています。The Jacob Wolf Reportによると、Activision Blizzardは、本件に関するコメントの要請に応じなかったそうです。
OWLチームのオーナーは、コロナウイルス パンデミックによる世界的なロックダウンや、TwitchからYouTubeへの放映権変更に伴い、リーグの視聴者が常に減少しているのを目の当たりにしています。
また、2021年7月から8月にかけて、Activision Blizzard社に対して、社内で組織的なセクハラや男女差別があったとしてカリフォルニア公民権局が訴訟を起こした結果リーグは多くのスポンサーを失った過去があります。
ワシントンポスト紙によると 、コカ・コーラ、ケロッグ(プリングルス)、ステート・ファーム保険、T-モバイルといったブランドが、このニュースをきっかけにリーグとの契約を一時停止または終了させたとのことです。
OWLチームの1つHouston Outlawsの親会社であるBeasley EsportsのCOO、Lori Burgess氏は1月16日、 Houston Chronicleのインタビューで 、 Overwatch Leagueフランチャイズの収支状況について率直に語りました。 Burgess氏によると、チームは一部の選手に年間20万ドル以上の給与を支払っており、主に広告から発生する140万ドルの収益があるにもかかわらず、チームは依然として赤字で運営されています。
- Overwatch League Teams Start Collective Bargaining Process Against League
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1月23日には中国NetEaseとのライセンス契約が切れ中国国内でオーバーウォッチ 2はプレイできなくなります。リーグには設立以来最大の混乱が起こっていますが、今後の競技シーンは大丈夫なのでしょうか?
コメント
コメント一覧 (2件)
フランチャイズ制で得た数百億はどこにいったのだろう?
それをブリザードが独り占めにしてるから、
もっとチームにも分け前をよこせってのがこの騒動だよ。
今はブリザードも苦しい状況とは言え、
選手の給料の支払いすら苦しいチームばっかりって状況では考えざるをえないだろう。